現代教育基礎学系
現代教育基礎学系は、哲学、思想、歴史、心理学などに基盤を置く専門分野から構成され、教育に関わる事象について、学校教育はもとより家庭教育、社会教育など広い領域を視野に入れた研究・教育を行っている。教育についてのものの考え方や見方が、どのようにして形成されるのか、人間の生成、成長発達はどのように捉えられるのか、実際の学校教育において、授業はどのような仕組みや方法で行われているのか、その教育内容はどんな原理で構成されているのか、など教育活動の基礎を様々な研究方法やアプローチを通して教授する。教育の現場やフィールドとして人間の活動領域を捉え直し、教育学についての幅広くかつ周到な識見を備えた専門家を育てるためのカリキュラムを提供している。
専門領域
- 教育原論教育哲学
- 教育人間学
- 教育史学
- 教育方法学
- 教育課程論
- 授業論
- 生徒指導論
- 発達教育論
- 生涯発達心理学
- 障害児教育論
関連講座
教育心理学系
教育心理学系では、教育心理学、認知心理学、臨床心理学を中心に充実したカリキュラムが組まれ、他学部の心理学系教室とも連携して活発な教育・研究活動が行われている。教育心理学では人の発達の特徴、教授-学習法、知能、メディア教育など、教育活動に密接にかかわる心理学的諸側面に関する知識の習得とその応用をめざす。認知心理学では、記憶、推論、意思決定、他者理解、共感といった高次認知過程の諸側面に関する主要な理論や知見を学習し、さらに心理実験・調査等を実施して各自の研究をまとめる。臨床心理学では人格の形成、心理療法の諸理論、心の健康とストレス等に関する基礎知識を習得し、種々の心理検査の実習を通して臨床実践に役立つ手法を身につける。教育心理学系では、心の仕組みとはたらきについての幅広い識見と柔軟な思考力の育成を基本としつつ、大学院進学希望者の指導にも力を入れており、教育心理学・認知心理学・臨床心理学の研究者をめざす人、大学院修了後に臨床心理士の資格取得をめざす人にも適した教育カリキュラムを整備している。
専門領域
- 教育心理学
- 認知心理学
- 臨床心理学
- 人格心理学
- メディア教育
- 発達心理学
- 児童・青年心理学
- 障害児心理学
- 社会心理学
- 教育評価
関連講座
相関教育システム論系
21世紀は単に学校だけが教育にかかわるのではなく、社会全体が人間形成社会になり、そうした社会での教育の柔軟なありかた、ネットワーク化が課題である。相関教育システム論系は、こうした方向を視野に入れて、教育と社会との結びつきを創造的に探求することを目的にしている。教育社会学では、人間の社会形成にかかわる集団の教育作用について研究するとともに、学歴社会、青少年問題、教育変動などの諸問題を社会学の手法を用いて分析している。生涯教育学では、図書館やメディアを含んで、生活のなかでの多様な学習のあり方を、とりわけ国際的・歴史的な観点から理論的、実践的に研究をしている。比較教育政策学では、国際的視野に立って、教育制度、政策、実践、理論などの比較考察をしている。また政策科学的視点からは、具体的に教育行財政についての立案などを行っている。学部教育においては、これからの社会と人間に求められている重要な課題を意識したカリキュラムを提供し、特に少人数のゼミや講義を特徴としている。
専門領域
- 教育社会学
- 社会調査
- 臨床社会学
- 社会教育
- メディア文化論
- 生涯学習論
- 図書館学
- 比較教育学
- 教育行政学
- 教育制度
- 教育財政学